有価証券
有価証券とは私法上の権利(財産権)を表章する証券で、表章される権利の移転または行使が証券の授受によってなされるものを言います。
(日本法においては、商法等と刑法において定義が若干異なるようです。
)有価証券は商法などの各法に規定されるものの他に、商品券・図書券といった金券、交通機関の乗車券、有料施設やイベントの入場券、宝くじ・馬券・車券・舟券の当たり券など一般的に身近なものもこれに含まれます。
有価証券とは、財産的価値を表す紙面のことですが、紙面証券は有価証券と証拠証券に分類されます。
有価証券は、証券そのものに価値がある紙面で、株式・債券・手形・小切手などがあり、譲渡することによって有価証券の持つ財産的権利を移転することができますが、証拠証券は預金証書・借用書・受取証書など財産の証明書として使われていて、証券そのものに価値がない紙面です。
有価証券には、取引金額を小口に分けることが出来たり、他者へ簡単に譲渡できるなどの利点があります。
こんな風に法的分類があるとは知らず、日常的にお祝いやお礼として商品券や図書券を贈答品として利用してましたが、正式にはいえば財産的権利の譲渡だったというわけですね。
最近はプリンター・スキャナー(コピー機との一体型もある)といったパソコン関連製品の普及に伴い、有価証券の無許可複製が横行しています。
例え公の場で使用しない(個人的コレクション)場合であっても違法行為と見なされ厳しく規制されています。
悪質な場合は刑事処罰の対象となる場合もあるようです。
図書券、テレフォンカード、など身近だからこそ取り扱いも安易になりがちです。
身近とはいえ法律でも規制されている有価証券です。
取り扱いには注意しましょう。